「サイト貸し」や「サブディレ貸し」の営業には十分な注意が必要です。以下のポイントを押さえておくと安全です。
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なぜ「サイト貸し」の営業に注意が必要なのか?
Googleのガイドライン違反の可能性
- 営業では「上位表示できます」「収益化できます」と謳われますが、Googleからのペナルティ対象になるリスクが現実にあります。
- 2023年~2024年にかけて、大手メディアがこの手法で検索圏外に飛ばされた事例も複数あります。
ドメインの信用が失われる
- 貸したサブディレクトリに低品質な記事や商品ページ、アフィリエイトページが載ることで、全体のドメイン評価が下がります。
- 信頼を築いてきたサイト全体の価値が失われる危険があります。
一度ペナルティを受けると回復が困難
- Googleによる手動ペナルティやアルゴリズムによる評価低下は、回復に数ヶ月以上かかることも。
- 修正しても元の順位に戻らないことも多いです。
法的リスクもゼロではない
- 契約書が不透明なまま進められることがあり、問題が発生しても自己責任になるケースが多いです。
- 例:景品表示法・薬機法など、コンテンツ内容によっては貸した側にも責任が問われるリスクがあります。
■ こうした営業を受けたときの対処法
状況 | 対応のポイント |
---|---|
「月○万円でサブディレを貸してくれ」と言われた | 絶対に即決しない。契約内容・責任分担を明確に確認。 |
「SEOに強い」「収益化できる」などの甘い言葉 | その裏にあるリスクを冷静に検討する。ネットで事例を調べる。 |
曖昧な契約書を提示された | 弁護士や専門家に確認してから対応。 |
サブディレ貸しとは?
権威性のある公式サイトのサブディレクトリを有料で貸し出すこと。
「サブディレ貸し」とは、権威性の高いドメイン(公式サイトや大手メディアなど)のサブディレクトリ(例:example.com/your-content/
)を、有料で第三者に貸し出す行為を指します。
この行為は主にSEO(検索エンジン最適化)目的で行われます。貸し出された側は、その権威あるドメインの「信用」を借りて、自分のコンテンツを上位表示させやすくするために利用します。
例で解説:
通常のケース:
- 個人ブログ →
yourblog.com/article-a
→ 新規ドメインでSEO的に弱い
サブディレ貸しのケース:
- 大手ニュースサイトが
example-news.com/yourservice/
を貸す
→ Googleはexample-news.com
の一部として評価
→ 本来なら評価されないようなコンテンツでも上位に来る可能性がある
問題点・リスク:
- Googleのガイドライン違反の可能性
Googleはこのような行為を「リンクスパム」や「検索順位操作」と見なす可能性があり、2023年後半から特に厳しく取り締まっています。 - サブディレ側だけでなく親サイトもペナルティ対象に?
貸し出した側も検索順位が下がるリスクを負う可能性があります。 - 信頼性・ブランドイメージの低下
信用あるドメインが低品質なコンテンツをホストすることで、ブランドに傷がつくおそれもあります。
まとめ:
サブディレ貸しとは、SEO目的で大手サイトのサブディレクトリを借りてコンテンツを運用する手法ですが、現在はGoogleからの警戒が強まっており、短期的な効果を狙ったブラックハット寄りの手法として見られるようになっています。