クッキー(Cookie)によって取得された行動履歴が個人情報に該当するかどうかは、どのようなデータが収集され、どのように扱われるかによります。
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クッキーによる行動履歴は個人情報か?
1. 単独では個人情報ではない場合が多い
- クッキーに記録されるのは、通常「ユーザーのブラウザの識別情報」や「訪問したページの履歴」などです。
- これらの情報単独では、「誰が利用しているのか」特定できないため、日本の「個人情報保護法」やEUの「GDPR(一般データ保護規則)」では個人情報には該当しないとされることが多いです。
2. 他の情報と組み合わせると個人情報になり得る
- クッキー情報が「名前」「メールアドレス」「住所」などの個人情報と紐づけられると、個人を特定できるようになります。
- 例えば、ECサイトでアカウントにログインした状態で取得された行動履歴は、ユーザー個人と結びつくため、個人情報として扱われる可能性があります。
3. 個人情報ではなくても「個人関連情報」として規制対象になる
- 2022年の日本の「改正個人情報保護法」では、クッキーなどを含む「個人関連情報」も一定の条件下で規制されるようになりました。
- 具体的には、クッキー情報を第三者(広告会社など)に提供し、それが個人情報と結びつく可能性がある場合、提供元はユーザーの同意を得る必要があります。
結論
- クッキーの行動履歴自体は、通常は個人情報ではない。
- しかし、他のデータと組み合わせると個人情報になり得る。
- 法律上は「個人関連情報」として一定の規制を受けることがある。
そのため、ユーザーはプライバシー管理のためにクッキー設定を適切に調整することが重要です!